当ブログはアフィリエイト広告を利用しています

THE DOGS D'AMOUR「..IN THE DYNAMITE JET SALOON」(1988年)アルバム・レビュー【Collection#36】

 

※この記事は広告及びアフィリエイト広告を利用しています

日本では、凄くいいタイミングでデビューを果たしたはずだったが・・・。

 

広告

 

 

もくじ   

 

こんな方におすすめ

・哀愁漂うブリティッシュロックが好きな方
・FACES、HANOI ROCKS が好きな方
・酔いどれパブで演奏してそうなロックを聴いてみたい方
・ケバケバしいファッションのロックバンドに興味がある方
・見た目で判断せず、まずは音楽聴いてから!って思う方 

THE DOGS D'AMOUR(ザ・ドッグス・ダムール)について

1984年に、フィンランドのKumibeat RecordsからTHE DOGS D'AMOUR名義のリリースがありましたが、ほとんど流通していません。(→2003年にREMIXしなおして再発されていました!(オーバーダビング分を除外し、バンドサウンドのみになっている)再発版は日本でも購入できそうですね)

その後、1987年には自主制作にてシングル「How Come It Never Rain」をリリース。
1988年にイギリスのCHINA RECORDSから「How Come It Never Rain」を再リリースし、続けてシングル「The Kid From Kensington」をリリースする。
更に1985年から1986年にかけてレコーディングしていた曲を集めたアルバム「The (Un)Authorised Bootleg Album」を枚数限定リリースする。

その後、新たにレコーディングに入り、完成したのが今回紹介するアルバム「..IN THE DYNAMITE JET SALOON」である。

CHINA RECORDSはインディーズながら、1986年、1987年にはChrysalis Recordsから世界中に販売するルートを持っていたところ。1988年からはPolydor Recordsから発売されるルートに変更となるが、どちらにせよTHE DOGS D'AMOUR(ザ・ドッグス・ダムール)が世界へ羽ばたく準備は整った感じだったのかな?

そして・・・日本では・・・

当時の日本国内では長髪系ロックバンドの流行にも変化が・・・80年代初頭のジャパニーズヘヴィメタル(ジャパメタ)からバッドボーイズロックと何故か呼ばれた長髪系ロックンロールバンドがぞくぞくと注目を浴びていた時期・・・

そんな時代に現れた! THE DOGS D'AMOUR 
長髪系でケバケバしいファッションに身を包んだロックンロールバンドだから、好きな人には大注目のバンドでしたね!?


THE DOGS D'AMOUR(ザ・ドッグス・ダムール)、アルバム「..IN THE DYNAMITE JET SALOON」発表時のメンバー

Vo&G:TYLA(タイラ)
G:JO "DOG" ALMEIDA(ジョー”ドッグ”アルメイダ)
Ba:STEVE JAMES(スティーヴ ジェイムス)
Ds:BAM BAM(バン バン)


このラインナップになるまで、結構メンバーチェンジが激しかったバンドです。
TYLA(タイラ)も初めはボーカルやってないし、BAM BAM(バン バン)は出戻りだしね。

まぁ・・・何度か解散したり、TYLA(タイラ)がソロ名義で作品リリースしたり、メンバーチェンジして再活動したり・・・・。

再活動時には、BAM BAM(バン バン)の奥さん(アメリカのハードロックバンドVIXENのベーシスト)がベース担当だったりして、突然アルバム出してたり・・・。

現在はTYLA’S DOGS D'AMOUR(タイラズ ドッグス・ダムール)として活動しているから・・・

今となっては、TYLA(タイラ)がDOGS D'AMOURの曲を歌えばDOGS D'AMOURなんだろうな・・・。

日本未発売の作品も多くて、コレクター魂?に、火をつけるようにアルバム発売してくるから、厄介なバンドでもあった!?
 

THE DOGS D'AMOUR(ザ・ドッグス・ダムール)の音楽性

とにかく、哀愁あるメロディやキャッチーなメロディをチラつかせながら、オーソドックスながらワイルドなロックンロールにのせるのがうまい。

しかも、酒焼けしたようなハスキーな声というか、ちょっとしたダミ声で歌うもんだから、なおさら哀愁漂う雰囲気が倍増して聴こえる。

哀愁漂うと言っても、暗いわけではないのでご安心を。
キャッチーなんだけどワイルド。ワイルドなんだけど、キャッチー。

THE DOGS D'AMOURが影響を受けたミュージシャンとして、ローリングストーンズ、フェイセス、オンリーワンズ、T‐REX、ハノイロックス・・・などの名前が挙げられていた。

サウンド的に好き嫌いはあるかもしれないが、見た目だけで毛嫌いし、音楽そのものを聴かないのは勿体ないと思うバンドです。

それから、TYLA(タイラ)は詩人/小説家の Charles Bukowski(チャールズ・ブコウスキー)のファンであり、歌詞にはその影響も見え隠れするとのこと。

私は Charles Bukowski(チャールズ・ブコウスキー)の詩を読んだことはないので、詳しくはわからないが、先入観もあってか、、TYLA(タイラ)の歌詞は詩的な印象を持っている・・・。

また、TYLA(タイラ)は絵画の才能もあるのか、独特ながらバンドの色合いにあった絵を描く。今回紹介するアルバム「..IN THE DYNAMITE JET SALOON」こそ、バンドメンバーの写真が表ジャケットを飾るが、その後に発売されるアルバムは、TYLA(タイラ)の描くジャケットになっていく。これまた面白いバンドである。

TOMOZY(トモジー)のアルバム評価(MAX ★5)

総合満足度             :★★★★★

ノリノリ楽曲収録評価        :★★★☆☆
キャッチー楽曲収録評価       :★★★★☆
泣ける/落ち着く楽曲収録評価      :★★★☆☆
イージーリスニング評価       :★★☆☆☆
ライブパフォーマンス脳内想像評価  :★★★★☆

アーティストルックス        :★★★★★

※ROCK/POPSが 好きな私の個人的評価です。 
脳内LVEパフォーマンス想像評価が高ければ、イージーリスニング評価は低くなる傾向になります。

また、アーティストルックスは雑誌やWEB、LIVEなどで観た 見た目に対して、個人的趣向を思いっきり反映させています。 

 

収録曲へのコメント(※印は輸入版CDのボーナストラック)

1.Debauchery

1曲目は軽くウォーミングアップ的にご挨拶って感じで始まります。
オーソドックスなロックンロールですが、危険な香りも匂わせます。

2.I Don't Want You to Go

少しノリ良く進みながら、サビでキャッチーなメロディとコーラスを決めてくれます。カッティングされるギターサウンドもカッコイイ。サビのところにくると何故か夕陽を横目に海岸沿いで潮風にあたりたくなります。なぜだろう!?

3.How Come It Never Rains

こちらはアルバムバージョン。なんとも情緒的な曲なんでしょう。ギターフレーズもメロディも綺麗な楽曲。そして、ピアノやスライドギターが更に雰囲気を盛り上げます。明るい雨の日に聴きたくなります! THE DOGS D'AMOURの出世作といっていいでしょう。

4.Last Bandit

出だしでシンセサイザーが使われていますが、気になりません! 曲が始まってしまえば、THE DOGS D'AMOURですから。急がず、ゆっくりとリズムに合わせていけば・・楽しめます。そしてサビでは一緒に歌ってしまおう。
 

5.Medicine Man

カッコいいイントロです! そして歌がのっても、そのカッコよさは持続します。左右から聴こえるギターフレーズの違いを楽しみながら・・・終盤、激しくなるドラムに身を任せて・・・最後まで楽しんでください。

 

6.Gonna Get It Right

ノリのよいイントロで身体は勝手に動き出します・・・。多分。しかし、歌が始まると・・勝手に動いた身体は、どうしたらいいか見失いますが、、気にせずリズムを取り続けてください! 

 

7.Everything I Want

渋い感じで始まるロックンロール。カッコイイです。ハーモニカもピアノもバッチリ!雰囲気を盛り上げてくれます。リズムに合わせて、身体は自由に動かして楽しみましょう。


8.Heartbreak

こちらは酒で酔っぱらっているかの如く、癖の強いTYLA(タイラ)の歌声をたのしみましょう。ところどころキャッチーになったり、ならなかったり。。


9.Billy Two Rivers

アコースティックギターでの演奏は渋い選択。スライドギターも決まってます。

 

10.Wait Until I'm Dead

とても綺麗な曲。サックスも雰囲気を盛り上げてくれます。リズムもメロディもポップな感じで好感度大! この曲も夕方に聴きたい!!夕陽が沈み、空がうす暗くなる瞬間に・・・。

 

11.Sometimes ※

乗りやすいリズムだが・・・感情豊かに歌うTYLA(タイラ)、そしてサビでのコーラスも精一杯歌っています!! だからか?・・・切なく、悲しく聴こえる曲です。


12.The Kid from Kensington ※

元気なロックンロールナンバー! とは言っても決して速いテンポではないが、コーラスもバッチり決まって!楽しい。この曲は、まだ涼しい午前中に街を歩きながら聴きたい曲。

 

13.The State I'm In ※

イントロが少し悲しい感じで始まる曲。哀愁漂うメロディが泣かせます。そしてサビも・・・ギターソロも・・・。

 

 

結構、廃盤になっているアルバムが多いのですが、今では、THE DOGS D'AMOUR も 5枚セットでお買い得な輸入盤が発売されていたんですね。もちろん「..IN THE DYNAMITE JET SALOON」も入っています。 

 

TOMOZY(トモジー)の個人的なアルバムにまつわる想い出

THE DOGS D'AMOUR は80年代終わり、昭和の終わりに良く聴いた海外アーティストのひとつ。

そして、このアルバムを輸入盤で手に入れ、国内版でシングルやシングル集めのミニアルバムを手に入れ・・・聴きまくりました。

「How Come It Never Rains」ではシングルVerとアルバムVerの違いもあり、コレクター泣かせ?の局面を持ったレコード会社の販売にまんまと引っ掛かり!? 

その後も国内版でもCHINA RECORDSから枚数限定の作品+αで国内CD化発売されたり。。。。 手に入れるのが大変なバンドだった記憶です。

まぁ、曲が良いので問題ないんですけどね。

そして解散した後も・・・日本国内版で発売されないアルバムや突然、再結成されたり、国内版で発売されるアルバムが出たり・・・。 こっちの方が厄介でした。

当時は輸入専門店などに通いながら・・あら!見たこと無いアルバムが・・・といいうことが何度もありましたね。。

それもまた、楽しい想い出です。

いつしか・・・輸入専門店に行く機会も減り・・・持っていないTHE DOGS D'AMOURやTYLAの作品も沢山あります・・・。


そういえば、社会人になってから、同じ会社で唯一、ひとりだけ、THE DOGS D'AMOURのファンがいたっけな。 

その人とは・・・1997年の東京ドームでのKISSのコンサートに一緒に行った記憶がありますね。


あとがき

実は久しぶりにこのアルバムを聴きました! カッコいいバンドだったんだよ。
とつくづく思いますが、再評価されないんだなぁ、きっと・・・。

同じ頃、Guns N' Roses が 日本国内でも大人気だったり・・・。

イギリスでもバカ売れしたわけでもないし、その後イギリスを離れ、ロサンゼルスに移って活動したりもしたけど、バカ売れしたわけでもないし、、。

後続バンド達もそんなにTHE DOGS D'AMOURの名前を口にしていないし。。。

ん~~ん、、、少し残念だと思いますが、私は好きなバンドの一つですね。

 

広告

 

 

これからも自身の音楽コレクションを中心に「コレ 懐かしい!」、「コレ いいじゃん!」と思うものを紹介していきます。少しでも楽しめたり、他にも興味が沸いたり、今後も(たまには)立ち寄ってもいいと思われたら、「読者になる」ボタンを押していただけると幸いです。これからの励みにもなりますので、応援よろしくお願い申し上げます!