当ブログはアフィリエイト広告を利用しています

COCKNEY REBEL「THE HUMAN MENAGERIE」(1978年)アルバム・レビュー【Collection#59】

 

※この記事は広告及びアフィリエイト広告を利用しています

 

記事を移転しました。

 

 

大道芸で培った、シアトリカルな悲喜劇を唄う寓話ソングを散りばめたアルバム!ここに誕生。往年のキャバレーソングや往年のポップスソングを現代風に構築したバンド!「COCKNEY REBEL(コックニー・レベル)」 決してギターギンギンのロックンロールバンドではなかった・・・。
  

こんな方におすすめ

・大道芸の奏でる音楽って素敵だと思う方
・モダンな感じのする70年代の音楽に興味がある方
・グラム衰退期にデビューしたモダン系の第二世代に興味がある方
・グリッターロックは苦手だが、グラムっぽい当時の雰囲気が好きな方
・ブリティッシュロック/ポップスの淡い誘惑に魅かれる方

 

目次

広告  

TOMOZY(トモジー)のアルバム評価(MAX ★5)

総合満足度             :★★★★☆

ノリノリ楽曲収録評価        :★★★☆☆
キャッチー楽曲収録評価       :★★★☆☆
泣ける/落ち着く楽曲収録評価      :★★☆☆☆
イージーリスニング評価       :★★★☆☆
ライブパフォーマンス脳内想像評価  :★★★☆☆

アーティストルックス        :★★★★☆

※ROCK/POPSが 好きな私の個人的評価です。 
脳内LVEパフォーマンス想像評価が高ければ、イージーリスニング評価は低くなる傾向になります。

また、アーティストルックスは雑誌やWEB、LIVEなどで観た 見た目に対して、個人的趣向を思いっきり反映させています。 

試聴コーナー 

 

収録曲へのコメント (※印はボーナストラック)

1.HIDEA WAY

綺麗な旋律のイントロで始まります。Steve Harley(スティーヴ・ハーレー)の唄声が少しばかり危なっかしいけど、それが楽曲を少しばかりダークサイドへ持っていきます。バックサウンドは明るい感じなのに、歌が入ると暗くも感じる独特な曲です。

2.WHAT RUTHY SAID

明るいノリの曲。少し楽しくなるのは気のせいではないだろう。それとね、この曲聴いていると初期のTHE YELLOW MONKEYを思い出すんですよね~。

3.LORETTA'S TALE

ソフトに歌い上げるSteve Harley(スティーヴ・ハーレー)のヴォーカルが冴える1曲。気分は夢の中・・・。

4.CRAZY RAVER

ノリの良い、ロックンロールなんだけど、ヴァイオリンでの演奏で聴くと、こうも違って聴こえるんだね。でもカントリーソングといえば、カントリーかもね。
田舎のバーで生演奏されていそうな楽曲かな。

5.SEBASTIAN

シングルにもなった楽曲。非常に悲しい楽曲に仕上がっています。曲が進むにつれ、盛大なオーケストラサウンドになって、、そして静かになって・・・Steve Harley(スティーヴ・ハーレー)の唱も呪文じみたものに変わっていく、シアトリカルな楽曲です。

6.MIRROR FREAK

哀愁を感じる楽曲。右のスピーカーから聴こえるSteve Harley(スティーヴ・ハーレー)のヴォーカル、そしてセンターに位置を変える。実験的な楽曲。

7.MY ONLY LOVE

左のスピーカーから聴こえるヴァイオリンが気分を盛り上げる。ちょっとした昼下がりに似合いそうです。

8.MURIEL THE ACTOR

明るい感じの楽曲。メロディはポップではあるが、どこか滑稽で・・昼下がりに聴いても気持ちいいでしょう。

9.CHAMELEON

静かな楽曲で・・・盛大に盛り上がるのか!?と思いきやすぐに終わってしまう曲 

10.DEATH TRIP

こちらも少し変わった曲。寓話の世界にようこそ! とでも言われているような曲です。繰り返される楽器隊のフレーズが頭から離れません! 曲が進行するにつれ盛大に・・・余韻が残る楽曲です。オリジナルアルバムのラストはこの曲です。


11.JUDY TEEN※

ボーナストラックの曲ですが、シングルカットされた曲。ポップでありがら、どこか滑稽な音色のサウンドは一種のグラムロックの要素あり! 


12.ROCK AND ROLL PARADE※

鍵盤楽器をベースにした洒落た感じのある、ノリの良いロックンロール。
でもどこか滑稽に聴こえるのはSteve Harley(スティーヴ・ハーレー)の歌唱のせいでしょうか?

  

 

COCKNEY REBEL(コックニー・レベル)の音楽性

元々大道芸で演奏していたこともあり、どこかコミカルな面も持ち合わせている。
しかし、明るいというわけでもない。むしろ薄暗いが明るいが明るい場所!?が似合う。

Steve Harley(スティーヴ・ハーレー)は、決して張り上げるような唄い方をするタイプではないが、どこかシアトリカルな感じも大道芸からの影響だろうか!?

シアトリカルな悲喜劇を唄う寓話ソングを散りばめた感じで、俗にいう、往年のキャバレーソングや往年のポップスソングを当時の現代風に少し捻くれた再構築したような楽曲が多い。

 

COCKNEY REBEL(コックニー・レベル)について

COCKNEY REBEL(コックニー・レベル)の中心人物である、Steve Harley(スティーヴ・ハーレー)は1960年代後半に大道芸にて音楽を奏でていたところからスタートする。

そして、1972年になると大道芸にて一緒にフォークを演っていたJohn‐Paul Crocker(ジョン・ポール・クロッカー)とともにCOCKNEY REBEL(コックニー・レベル)という名前のバンドを結成することとなる。

他のメンバーはオーディションで選ばれ、デビュー時のメンバーが揃うこととなる。

楽曲は大道芸で演奏していた曲も含めバンドとしてのお披露目は数回程でEMIと契約することが出来た。

 

COCKNEY REBEL(コックニー・レベル) デビュー時のメンバー

Vo:Steve Harley(スティーヴ・ハーレー)
Vi&Ma&G: John‐Paul Crocker(ジョン・ポール・クロッカー)
Ba:Paul Jeffreys(ポール・ジェフリーズ)
Key:Milton Reame-James(ミルトン・リーム・ジェームズ )
Ds:Stuart Elliott(スチュワート・エリオット)



1973年にレコーディングを終え、

1973年、1stアルバム「THE HUMAN MENAGERIE(美しき野獣の群れ)」発売
日本では1974年に発売された

当時、ブリティッシュミュージックシーンはグラムロックの全盛期を超え、少しずつ衰退していくような時期であったが、COCKNEY REBEL(コックニー・レベル)も遅れて出て来たグラム一派として区分されることも多い。

まぁ、ヴィジュアル的にはそう区分されるだろうし、音楽的にはグリッター要素は全くないけど、シアトリカル的だったり、モダンミュージック的だったり、ちょっと変わっていたので、そうなるかな!?と思います。

音源的な話に戻りますが、
1stシングル「SEBASTIAN」はそれほど注目を浴びなかったが、アルバムは絶賛された。

2ndシングル「Judy Teen」がヒット!
そんな最中、Steve Harley(スティーヴ・ハーレー)と他のメンバーとの確執が徐々に表れ始めることとなる。

1974年、2ndアルバム「The Psychomodo」発売

このアルバムはバンドの冒険的で挑戦的なアルバムとして評価され、
3rdシングルとしてアルバムからカットされた「Mr. Soft」は大ヒット(全英8位)となった。

しかし、、メンバー間の確執は頂点に達したのだろう。
このアルバムにおけるUKツアーが終わった後に、ドラムのStuart Elliott(スチュワート・エリオット)を除くメンバーが脱退。

それ以降、COCKNEY REBEL(コックニー・レベル)というバンド名は名ばかりのものとなり、Steve Harley(スティーヴ・ハーレー)のソロ・プロジェクトと化していく。

1975年、3rdアルバムとして「The Best Years of Our Lives」を発表するもアーティストクレジットは "STEVE HARLEY and COCKNEY REBEL"となっていく。

このアルバム前に先行シングルとして「Make Me Smile(Come Up and See Me)」は全英1位を獲得する大ヒットとなった。

後に、Steve Harley(スティーヴ・ハーレー)はこの曲の歌詞は、自分を見捨てた昔のメンバーへの報復を唄ったものだと語っている。

続く、シングルはアルバムからのシングルカットとして、「Mr. Raffles(Man、It Was Mean)」もヒット!

その後も、"STEVE HARLEY and COCKNEY REBEL"名義でアルバムを発表していくが・・


1976年、「Timeless Flight」発売
1976年、「Love's A Prima Donna 」発売 
1977年、「Face To Face - A Live Recording 」発売

年々、チャートインするも、とうとう、COCKNEY REBEL の名を捨てて、
完全なるソロ名義、STEVE HARLEYとしてアルバムを発表していくこととなる。

1978年、「Hobo With A Grin」
1979年、「The Candidate」
1992年、「Yes You Can」
1996年、「Poetic Justice」

しかし、2005年に"STEVE HARLEY and COCKNEY REBEL"名義復活!

2005年、「The Quality of Mercy」発表 
2013年、「Birmingham (Live with Orchestra & Choir)」発表

今なお、STEVE HARLEY は音楽活動を継続中である。 


 

TOMOZY(トモジー)のアルバムにまつわる個人的な想い出

たしか社会人になってから、この「THE HUMAN MENAGERIE(美しき野獣の群れ)」は聴いたんだと思います。

当時、自遊になるお金はほとんど、CD買ってましたから、、そう所謂大人買い。

月に一度、朝から晩まで、CDショップや中古屋さんやら専門店を巡る大人買いの日。

そんな時、お目当てのもの以外に、存在は知っている程度のモノも買いました!
このアルバムも「存在」はしっている程度の知識しかなかったけど、購入してみたら・・・。

結構、カッコEじゃん! って思ったバンド! でしたよ。

 

広告 

 

あとがき

COCKNEY REBELというか、STEVE HARLEYというか、この関連のアルバムは数枚しか持っていませんが、聴いていないアルバムも聴いてみたいアーティストのひとりですね。

それと、なぜかな? 初期のTHE YELLOW MONKEY を思い出すんですよね~。


これからも私自身の音楽コレクションを中心に「コレ 懐かしい!」、「コレ いいじゃん!」と思うものをランダムに紹介していかないと・・・と思う、今日この頃です。